私はプレゼントから外した包装紙を綺麗に畳みながら、チラチラとタケルの顔を盗み見ていた。

「あ、明日のことなんだけど……」

意味もなくリボンを指先に巻き付けながら、思い切って切り出した。

「明日?」

「ゆ、悠斗さんとの……デ、デ、デート……」

「ああ」

まるで忘れていたような顔。

「あ、あれ……、やっぱ断ろうかな……」

―――セフィロス様とのデートなんて危険すぎる。

「なんで?」

「なんでって……」

私が断ろうとしている理由がわからないタケルに愕然とした。