夜中の一時過ぎ、現役ホストによる元ホストのためのホームパーティーが終わった。

自宅に居ながらにして、高級ホストクラブの空気を味わったような、不思議な数時間だった。

玄関でお客さんたちを見送った私は、美穂に事務的なメールを入れてから、リビングに戻った。

「さてと……」

片付けのほとんどは、まだヘルプだという若い男の子たちがやってくれたので、あとは所狭しと置かれているプレゼントの収納に悩むだけ。

タケルは残ったワインを飲みながら、フロアーマネージャーが置いていったホストたちのプロフィールを眺めていた。

―――明日のこと、心配じゃないのかな……。

あんなフェロモン全開の美形ホストとデートするのに。