「いいんですよね? タケルさん」

悠斗が私の肩を抱いてタケルに確認する。

「ああ。理沙ぶーがいいんなら」

タケルは笑顔で私を突き放した。

私は泣きたくなるのをグッとこらえた。

「じゃ、じゃあ……。明日……ショッピング、付き合ってください。ま、まだ赤ちゃんのものとか……何も買ってないし……」

「やった!」

悠斗がとびきりの笑顔と美しい歯列を見せた。

「今夜中にネットで調べて、良さげなショップ、リストアップしとくから」

「う、うん……。あ、ありがとう……」

私は必死で笑った。