桜荘-----、大きな桜の木で経営しているかのような・・なんだろ。
ぼろぼろだけど、とても温かなアパートだった。
アパート、なのかな。
古くて、少し使い心地が悪くて・・。
人が住んでんのかを、疑ってしまう。
「・・・・・はぁ」
溜め息を吐いて、自室に戻る。
右隣の絢畑(あやはた)さんには、北野さんの前にそばを持って行った。
その時は、綺麗な女の人が出てきて、「よろしくね♪」なんてウィンクをし出しそうな口調で挨拶を交わした。
やっぱり、正解だったのかもしれない。
お隣さんは、右隣から。
よし、決めたぞ。
高校も決まった。
だから、越してきた。
だから、っていうのはおかしいかも知れない。
だけど、私は全てをやり直す為に動いたんだ。
コレで良い。
コレが正解だ。
