「もぅ・・・しょうがないなあ。

でも、疲れたら早く言ってね?

秀は何時も無理ばかりするんだから」


「わかってるよ。

じゃあ、ちょっと準備するから待ってろよ、結」

そう言った秀は、結の頭を撫で、

お風呂場に向かった。

汗を流し、着替えをする。

私はその間に、簡単な朝食を作ってあげる。


朝ごはんもまともに食べていないだろうから。


「秀ゆっくり食べてよ、

子供じゃないんだから」

私は笑いながら、ナプキンを渡す。


「だって、結がずっと待ってるんだ。

早くしてやらなきゃ」

そう言ってまた早食いを始めると、

・・・ゴホッと器官に詰まらせたのか、

咳をしてる・・・


「もう!秀!…結も、言ってあげて」

呆れ顔で呟けば。


「パパ、結は待てるから、ゆっくり食べてね?」

満面の笑みを見せて言い放った。