私の旦那様は特殊捜査官

【秀side】

オレと琴美は、2人で区役所に向かった。

不本意ながら、離婚届にサインして、

その紙を提出する。


…犯人の意図が

俺にはさっぱりわからない。

なぜ、離婚なんだ?

琴美に車の中で問いかけてみたが、

何も話してくれない。

…きっと、

犯人から何も話すなと、

脅されているのだろう・・・


「オレが出してくるよ」

「・・・うん」

受付まで言ったオレは、


「…お願いします」

それだけ言って、職員に差し出した。


離婚届を見た職員は、

かなり驚いた表情をしていたが、

オレは、至って冷静に、職員に告げた。


「よろしくお願いします」

「・・・わかりました。

しばらくお待ちください・・・」