一度家に帰り、その後、車に乗って、病院に行った。

一通りの検査を受け、その日一日だけ、入院した。


その間も、子供たちや、秀は、ずっと私の傍を離れなかった。


「明日には帰れるって、…良かったな」

私の頭を撫でながら、秀が微笑んだ。


「ねぇ、秀」

「・・・ん?」


「特殊捜査官には戻れないの?」

「・・・」

私の問いかけに黙り込んでしまった秀。


「私のせいで辞めちゃったんでしょ?

戻れるなら、戻ってほしいの、…私の旦那様は、特殊捜査官だから」


「・・・お前の傍にいてやれない」

そう言った秀は、私の手をギュッと握りしめた。


私は何度も首を振る。


「私はもう大丈夫、子供たちもいるもの・・・

前みたいに、もっと人の為に頑張って・・・」



「・・・」

私はずっと秀を見つめ続けた。