いじめ ‐一生の傷跡‐




この日は無事に終わり、家に一人で帰った。


「ただいま」


「あら、ユア。おかえりなさい。」


お母さん。いたんだ。


いつもは仕事が朝から夜中まではいってるから、

あまり会うことはないけど、

今日はたまにある休暇をいただいたんだ。



「でねでね、ユア。

最近あなた、テストの点数落ちてってるから

……塾、入らないかしらぁって…


これこれ」



そういって、

お母さんはわたしにチラシを差し出してきた。