次の日直接麻緒から話しを聞こうと学校へ向かった



机に鞄を置こうとした瞬間、クラスのムードメーカ的存在の子等が咲弥香の机の周りに集まって来た



『優汰と付き合ってるん?』
「えっ?」

驚きを隠せず咲弥香の目は丸くなった。そう、その中には他のクラスの男女までが噂をしているのだ

‘何でこんなに噂になってるんやろ?’


そして授業中また聞かれ続けた
『付き合ってるんやろ?』「ううん?」
『だって優汰の着歴と発信歴に廣瀬さんの名前合ったし、結構電話してるんやろ?』
「...」
咲弥香は何も言わなくなった。その事は真実だったからだ
でも他の男子からの電話もある
だから深く気にして居なかったのだ



答えずに居る咲弥香を止め、優汰に聞き出した


『ホンマの事ゆえよー付き合ってるんやろ?』
「えっ?」
『廣瀬さんと!チューもしたらしいやん』
「知らんし(笑)」


‘えっ..違うって言ってよ...’


咲弥香の胸には怒りが混み上がった
優汰の言葉に



麻緒から聞くつもりだった事も忘れたように学校を抜け出した



そして咲弥香の心は冷たくなっていった