湿った風になってきた頃、雨が多くて雲の透き間から沢山の水が皆を濡らす




そんな日が続く夕方頃、咲弥香は部屋で一人音楽を聞いていた





その時メールの着メロが鳴りだした

受信メールを開くと、メールは麻緒からだった。麻緒とは小学生からの時の友達で、少しくせっ毛が印象な男女関係なく接する皆に好かれる存在だ



《ちょっっと!!咲弥香!!!咲弥香と一緒のクラスの優汰と付き合ってるってホンマ?》


‘はっ?えっ?’
いきなりの事でテンパる咲弥香


優汰とは一緒のクラスの男友達、クシャっと笑う笑顔が印象だ、女子に人気で咲弥香も‘可愛いなあ’っていつも思ってたのだ



<付き合ってないよ?>
《そうなん?今凄い噂だよー》
返事は返さなかった