家の中はいつの間にかバラバラになってた
親の揉め事が多くなるばかり


‘よく毎日喧嘩出来るよね..’


そっと声を出さないように呟いた



お母さんの大きな声、お父さんが八つ当たりする度に、人の部屋のドアを殴る音


咲弥香は聞こえないように、耳にウォークマンをハメ音量を上げ聴き続けた



疑問が一つづつ頭に出た

“生きる意味”も“人間”という生き物が


「ただ皆で毎日笑い合いたい」


そんな簡単な事が出来ずにいた

咲弥香は自分を疑った
‘あたしが居なかったら’っと
けど恐くて誰にも何も聞けずにいた
‘消えたい’こんな言葉が口癖になってしまった咲弥香はリストカットも一日毎に増えて行くままでいた




「可愛くなったらいいの?そしたら皆あたしの事好きになってくれるよね..?」


そう思い、咲弥香は母親に頼みストレートパーマをかけに行った


幼い咲弥香には周りが流行ってるストレートパーマで自分もストレートになるのが可愛くなる一本だと思っていた


そして学校へ向かった