遊びまくった春休みも終わってとうとう今日は入学式。

真新しい制服に袖を通して鏡を確認する。

別に変なトコはないか...。

ちょ、待てよ?そろそろ出ないと間にあわねぇ。

乱暴にローファーに足を突っ込みドアを開ける。

「いってらー」

兄貴が眠そうな声で俺を送り出した。

「ん。」

それだけ言って俺は家を出た。