我慢できなくなって、
未だにキスを続ける彼を
振り切って逃げ出した。
いつの間にか私は、
「…うう……」
泣いていた。

教室に戻ると、
凄い剣幕をした三人がいた。
最初に里沙が口を開いた。
「…何…、泣いてんの?」
「っと、あの、さっき告白されたんだけど、断ったの。
そしたらキスされて……」
バンッッッ!
桃花が机を叩いた。
「何なの!?あんたっ! 最近男子にコクられまくってるからって調子乗ってるでしょ!?」
優香が続く。
「しかも今もキスされたとかさぁ何気自慢だよね」
「ちがっ……私はそんな…」
「何が違うって言うの!?
ねぇ!? ほんっとうにムカつくわぁ」
三人で揃って言った。
「「「もうあんたみたいな自意識過剰女と一緒になんか居ないから」」」