私はしゃがみこんで・・・好きな人を考えた。





あの人はとってもいい人だった、本当に爽やかで優しくて笑顔が素敵で一緒に居たら楽しいし、好きだけど。






恋の好きじゃない。





友達として好きなんだ。





好きなのは――――――。






私は、ふっと西棟の窓に目を向けた。






そこには女の子に囲まれて、苦笑いをしている王子様が居た。







ズキッと心が傷ついた・・・・でも、平気な自分が居た。それにきづくのはまだあとの話だった。