‘ねぇ?’そう後ろから聞こえたのでふりむくと。






クラスの爽やか少年が顔を真っ赤にさせ私に話しかけてきた。






「来てくれる?」






「は、はい。」






私は強引に手を引っ張られ、教室の外に、それから瞬く間に走って裏庭まで連れて行かれた。





パッと手を離されたので、そこで立ち止まった。






「はぁ、はぁ。」





肩で大きな深呼吸をした。





「ごめんな、急に走って!」





「ううん、イイよ・・・走るの好きだし、ね。」





私はそういって安心させるために、笑顔を向けた。