なのに・・・なんで、知っていた?






パンパン





私は自分の頬を強く叩く。





周りのみんなは驚いた顔をしている。






「ふぅ~・・・、あの女ムカつく・・・。」







でも、手出しなんてできないし。




はぁ~・・・私が気合入れてもできることなんて一つもない。




ただ、ちょこちょこ真琴君のところにいて安否を確認することぐらいしか・・・。



でも、今できることをやらなくちゃ。




いつまでたっても、みんなに迷惑をかけることはできない――もう家には帰れない、実家に帰るか。