×   ×   ×



ザァ――



ザァ――



雨がアスファルトに強く打つ。




そんな中私は透に電話していた。




プルプル





「どうした、実華?」





つながった、電話の先から聞こえる透の声は、いつもより嬉しそうな声。





「あのさ、マンションの外の公園に来て。」





「今、雨だぞ!早く中に入って来い。」




「お願い・・・来て。」




「・・・わかった、すぐ来る。」




プチ



電話が切れる。