「はい、どうぞ。」




「ありがとう。」





真琴くんは一つ口にほおばった「甘いね。」そういってもう一つ口にほおりこんだ。





「毎日、毎日、ごめんね。」





りんごを食べ終わった、真琴くんがそういう・・・・。





「ごめんね、じゃないよ。」






「そうだったね、ありがとう。」





真琴くんがこういう時は、ありがとうって教えてくれたんだからね。





私はふっと時計に目を向けると、面会時間が過ぎていた。





「じゃぁ、私・・・帰るね・・・。」




もっと、いたかったな。