ガラ――




「真琴君・・・大丈夫?」






「うん・・・大丈夫だよ。」






真琴くんは私が来ると立ち上がって、そう返事をしてくれた。






真琴君・・・・。





真琴君・・・・。






「ごめんね。」






「そういう時は、ごめんじゃない。ありがとうだよ。」





「あり・・ひっく・・・がとう。」






泣かないって決めたのに・・・いざ真琴君の前に立つと涙があふれる。真琴君・・・真琴君・・・ありがとう。




何百回のありがとうを、ありがとう。