私は観覧車から真琴くんと一緒に降りた。





「次は俺と乗るぞ!!」





そう言って私の手を引っ張って、観覧車に再び乗る。






そんなんしないでしょ、期待で胸を膨らまさせないでしょ?





「透・・・彼女いたんだ?」




「いねぇよ。」




「いまさっき、可愛い人と抱き合ってたじゃん。」





なに言ってるんだろう、私は何をしたいんだろう。



なに馬鹿なこといてるんだろう。





「何勘違いしてるんだ?いねぇよ。好きな奴はいるけどな。」




じゃぁ、あの人が好きな人なんだ。顔を赤らめていう好きな人なんだ。あの人本当に可愛かったもん。





私が男だったら私じゃなくてあの子を絶対選ぶし、透の好きな人はあの人なんだ?