王様&王子に買われました!?

「泣かないでよ。」









その声は電話から聞こえたものなんかじゃない、私の目の前に・・・真琴くんが立っているんだ。








「なんで、遅れたの。」






「あのね。」






私はすべて説明した。




子供のこと、こけたこと。すべて。






「ふっふ、おんぶするから。乗って・・・のるよね?」





王子様が私に乗るように背中を見せての、ちょっと切なげの表情・・・そんな表情みせられたら断れないよ。