真緒ーー




「あ、やぁっと帰ってきよったわ」

真緒「!美月。おまえ、なにしてんねん!」

真緒が家にかえるとリビングには幼なじみの美月がいた。俺もソファに腰をかける。

美月「いやぁアメリカも暑いねんけど日本も負けとらんな!これ!」

真緒「今日帰ったん?」
美月「うん。それでまた、この家にお世話になろかなぁ思うて」
真緒「寮はどないしたんや?」
美月「えー、追っ払われたよ。寮費払ってへんかったし。ほら俺、真緒くんと違うてビンボーやから」
美月の顔はニマニマしていた。それをみて真緒は鼻で笑う。

真緒「はあ?なにゆうとんや。日銀の息子がよぉ言うわ。まあ、部屋たくさんあるし、いつもの部屋つこうたらええよ」
美月「サンキュー!それにしてもあの子は、あの女の子!」
美月は部屋をウロウロしながらも部屋の外を見つめながら口を開く。

真緒「ああ、あいつはまだ学校や」
美月「へー…真面目なんやな案外。それにしても、あの計画…うまくいったんやな」

真緒「まあ、結果がこれやからな」