「どうして?」
麻里香「だって入ってきて早々、真緒さんと登校してきてたから。一緒のリムジンで」
「はぁ、カオが広いこと…」
「?なんのカオが広いん?」
声がする方を振り向くとユキと麻里香は目を丸くした。
麻里香「な、なにしてるんですか?剣ん」
剣「麻里香ちゃんおはよう。ユキがお弁当忘れていったから届けにね」
「別によかったのに…それにもうランチ食べたわよ」
ユキは不満そうに剣をみた。
剣。ユキの家のたった一人の執事。他にもたくさんの使用人がいたが両親がなくなってからほとんどがやめていった。
剣「食べてたとは思うてたけど、一応景ちゃんが持っていけゆうから…
」
「じゃあ剣な今、食べたらいいんじゃない?」
剣「え!ええの?じゃあ遠慮なく」
剣が美味しそうに食べる姿を二人は呆れた顔で見つめた。
麻里香「ほんとよく執事の格好でこられるわよね。」
「ほんとね…」

