京香「あまり大きな声を出すとはしたないですわよ？でわ、ユキさんまた」

「…は、はぁ」

京香とその取り巻きはぞろぞろと教室を後にしていく。
ユキは首を傾げた。









麻里香「え！？あの三井さんに目付けられたの？」
「目付けられたっていうか話しただけだけど？」
昼休み。ユキと麻里香は食堂にいた。


麻里香「でもFCの人たち教室にまでいるんだね。超こわ…。ま、あたしも一員だけど、そこまでしないかなぁ」
「え！FC入ってるわけ！？」
麻里香「うん。だって真緒さんかっこいいし！て言ってもああいうストーカータイプはごく一部で三井さんの取り巻きだけだし」
「その、三井さんて誰なのよ」
麻里香「三井京香。総理大臣、三井宗次郎のムスメよ」
「え！？総理大臣の娘がここかよってんの？！」
麻里香「最初は名門の女子大に通ってたみたいだけど、こっちに編入してきたみたいよ。多分真緒さんの影響ね」