*真緒*


「な、なによノックもしないで!!」
真緒「ノック?お前だって昨日、俺の部屋に入ったやろ?」

「!?な、なんのこと?」

ユキは目を合わせない。
真緒はユキの目の前の机に昨日ベッドに落ちていたピアスを置いた。

「!?これ…」
真緒「…やっぱりな、これがどこにあったんかわかるか?」
「…っ!」

ユキは苦い顔をしながらゆっくり座る。

真緒「昨日、剣が変な行動しとったけど…まさか部屋に入っとったとわな」

「だ、だから…なんの話してるのか、あたしもう行かないと」

真緒「…」

真緒は目の前を通り過ぎるユキの腕を掴む。

「!?な、なに?」

真緒「まさか、まだ変な詮索しとんちゃうやろな?」