真緒はいつものように鍵を開けた。
部屋に入る直前に剣が目の前に立ちはだかる。


剣「ああ!!そうや真緒くんに見てもらいたいもんあんねん!」
真緒「はあ?見てもらいたいもん?くだらないものなら承知しねぇぞ」

真緒は剣の後を追って部屋の鍵をかけた。











*ユキ*



「剣も意外と役に立つのね!」

ユキは寝室から姿を現すと亜希は難しそうな顔をして机の下から顔を出す。


「どしたの?お兄ちゃん?」
亜希「これを見ろ。母さんたちの遺言書だ」
持っていた紙をユキへ渡す。

「くしゃくしゃじゃない!…遺言書…?て、この名前!!」


亜希「ああ…書いてある当主の名はあいつじゃない」

「…」