ふじなみ


*真緒、美月*

ノックの音がする。いつものように美月が入る。

美月「はあー疲れたーまさか、亜季くんが帰ってくるやなんて思わんかったわ」

脱力したかのようにソファへ腰かけた。

真緒「亜季くんにあったん?」
美月「ああ?相変わらず無愛想でなに考えとるかわからんし…」

確かにと真緒も頷いた。
美月「大体なんで、帰ってきたんやろ。当分は外国のはずやろ?」

真緒「仕事が片付いたゆうとったけどな」
美月「このままじゃバレるんは時間の問題なような気ぃしてきたわ」

真緒「…」


今さらバレたって証拠なんてあるわけないんやから…