春って、自分を変える丁度いい季節ですよね。
今年の春、私は定時の学校に、入学することができました。
中学当時、夏から卒業日まで不登校をしていて、まさに引きこもりをしていた私は、高校にすら行けるか行けないか…の崖っぷちでした。
元々そういう子達が集まる学校だったからなのか…面接が決め手だったのか…
無事合格しました。
クラスに入り、周りを見渡すと個性的な子達ばかり。
赤く染めた髪、ピアス、化粧をした女の子達。
私も、髪ぐらいなら茶色に染めてはいましたが、流石に赤…となると少し気がひけました。
「うわ…個性的すぎ…まぁ、自分磨きには丁度いいとこかな…」
そう思いつつ、私はその日から目立った行動をとるようになりました。
積極的に質問する、元気で愉快な子を演じました。元々、私はどちらかというと外交的で、話す方だったのでこういったのは得意中の得意でした。
友達もすぐできました。好きな子もできました。入学した時から気になっていた。誠太という男の子でした。席は私の後ろでした。
決して背は高くなく、160という小柄は子でした。黒縁メガネに、オールバックの髪型。ニット帽を毎日被ってきていました。
私は、はやく仲良くなりたくて仕方なく、自分から積極的に話しかけました。


放課後…
落書き好きな私は、黒板に絵を書いていました。
3修生、4修生と分かれていた私の学校…
私は、バイトを優先させたく、4年で卒業する4修生にしました。
ただ、4修生は給食がなく、ただ放課後は一人でひたすら教室でぼーっとしてるか、または帰るか…の二択になりました。
誠太に、「もし良かったら、教室一緒に食いに行く?」と、嬉しい誘いがあったのに…断るしかできませんでした。

給食がなくても、学校が好きな私は、黒板に絵を書くことにしてた。

その時だった、イチゴオレを片手にした誠太が、給食を終えて帰ってきた。
「よっ!せーた、おかおかー。」
「ぉぅ、たたま。おー。落書き?俺もやるやる」
そういいつつ、白チョークを右手にとり、何やら落書きしはじめた。
放課後の楽しみ。せーたといる時間が、私がゆういつの楽しみだった。
楽しみはいつの間にか、恋愛対象にかわっていった。
せーたと出会って二日後の放課後、私は
もっとせーたの事を知りたくて、LINEを聞いたところ、あっさりOKされたので嬉しくて仕方がありませんでした。
それからです。彼に対する気持ちがエスカレートしていきました。