今は生徒会会長としてではなく、裏番長としての言葉だよね?


なら、集会って……。


「少し、危ないやつらもいるから」


そう言って、樹先輩は私の手を握った。


「俺から離れんなよ?」


その声は普段の優しい先輩ではなく、緊張感を持っていた。


「はい。わかりました」


ドクドクはねる心臓を押さえつけて、私たちは歩き出した。