まだ登校途中だというのに、ナナミはすでに放課後の心配をしている。


「あぁ~今日はちょっと、用事あるんだよね」


「えぇ? そうなのぉ?」


ノリの悪い私にナナミはぷぅっと頬を膨らませた。


「ごめんね、ナナミ」


今日は、私にとって特別な日なんだ。