「私は…、私は、もっと上の学校を目指して
たんだからっ………!!

入学式の時。

「はぁ…」

制服を着ながら、私は溜め息をついた。

「彩、溜め息ついたら幸せ逃げちゃうよ?」

お姉ちゃんの蘭が私の肩をポンと叩いてきた。

「決まったことには、とことんやる、
それが彩のモットーでしょっ」

ニコニコと笑いかけられて、言い返せなくなった。