凛の背中を見送った後、 深く、一つ、溜め息をつく。 まだ寝起きで重い足をずるずると ひきずるようにしてクローゼットまで歩く。 そこでまた一つ溜め息をつく。 さっきのため息は”だるい”溜め息。 でも、今した溜め息は、 ”決意”の新しい何かの始まりを表す溜め息だった。