最後のLove song







少し歩いた頃だろうか。前から報道陣らしき


人たちが、カメラを持って、こちらに向かってきた。




「君、少し、話をうかがっていいかな。」



「・・・・・」




俺は何も言わずに首を縦に振った。



それから俺はいくつか質問された。



地震の大きさやら、周りの状況やらなんやら・・・。




そして、報道陣からこの言葉を聞いたとき、俺のなかで何かが切れた。




「辛かったよね。早く復興するといいね。」


俺は近くの瓦礫を思い切り蹴飛ばした。



「お前らに何が分かるよ。どこから来たかしんねぇけどもよ。

 俺の辛さ、お前らにわかんの?俺が親友や好きな人を

 失って、どんな気持ちかお前らにわかんの?

 早く復興するといいねとか、軽々しく口にすんじゃねぇよ。

 すぐになんかできるわけねぇだろ。できるんだったら今すぐ

 復興してくれよ。なぁ。お前らになにがわかるんだよ!!!!」




俺はイライラがおさまらず、このままだと誰かを殴ってしまいそうだったので


舌打ちをして、その場を去った。



俺たちの心配をしてくれたりするのは嬉しい。



でも、同情とかそんなんはいらない。


なにも経験してないやつらに俺らの辛さなんかわかりっこねぇんだよ。