俺の目の前で、凛は大きな電柱の下敷きになっていた。
「ゲホッ、ゴホッゴホッ、悠っちゃんっ・・・」
「凛!!おい!!しっかりしろ!!大丈夫か!?
今これどけてやっから!!待ってろ!!」
俺は必死になって電柱をどかそうとした。
でも俺は所詮高校1年生。電柱はビクとも
しなかった。
「ちくしょっ!!!!!何でうごかねぇんだよ!!!」
俺は大声でガキみたいに怒鳴った。
早く。早くのこの電柱をどかさないと凛がっ!!!
再び電柱を押そうとしたとき、凛が俺の足首を掴んだ。
「凛・・・?」
「もうっ・・・・・い・・・い・・・・」
言葉にならない声を出し、俺を止めた。
「なんでだよ!!良くねぇよ!!だめだ!!まだできる!!!」
「もうっ・・・・・・・い・・・い・・・ってば・・っ」
凛は一筋の涙を流した。
「良くねぇよ!!俺は凛が居なきゃだめなんだよ!!
朝も起きれねぇし、飯も作れねぇしっそれにっ・・・」
「悠・・・ちゃん・・・こっち・・・・き、て」
凛は微笑みながら俺を呼んだ。

