最後のLove song




2人とも夕食を食べ終わった後、


レストランを出て、再び園内を回った。



「わ!!!キレイ!!!」



お城の前で感嘆の声を上げる凛。


俺は今だと思った。



バッグから昨日買った包みをとりだし、

深呼吸した。

凛はずっとお城を見てた。


俺は包みに付いていた赤いリボンを解き、


それを取り出した。



そして、凛の首に手を回し、ネックレスをつけた。



「悠ちゃん・・・っ。これ・・・」


「メリー・クリスマス」


俺がそういった瞬間にショーの花火だろうか、

次々に色とりどりの花火が満天の星空に咲いた。