「悪い聖斗。ジュエリーショップ寄っていいか?」
「お!決まったのかね?」
「まぁな。」
決めた。ネックレスにする。
俺と聖斗はジュエリーショップに足を運び、
ショーケースとにらめっこした。
「お。これいいじゃん。」
ピンクをベースにしたもので、小さなダイアモンドを
あしらったハートがついている、シンプルで可愛らしい、
凛にはぴったりなものだった。
値段は32,900円だった。こないだ親父が来たときに
少し小遣いをもらったから予算オーバーだったが
なんとか帰る値段だった。
これならきっと凛も喜ぶ。
店員を呼び、それを買うことにした。
会計を済ませてるとき、凛の喜ぶ顔が頭に浮かんで、
微笑が漏れてしまった。

