「何年ぶりだろうな。こうやって手繋いで 歩くの。」 「そうだね~。ん~。小4位のときじゃない?」 そんな他愛もない話をしながら気づくと体育館と 校舎を繋がってる通路の裏に来ていた。 凛はちょこんと腰をおろした。 俺は傍にある棒に軽く腰掛けた。 「ごめんな。あんなところで・・・」 「ううん。さっきウチ、悠ちゃんに嫌われたと 思ってたから、嬉しかったよ。」 「俺が凛のこと嫌い?あるわけなっ・・・」 凛は小刻みに肩を震わせていた。