苦い思い出のある校舎の裏。 《彼方と付き合うことにした。》 -ズキッ- 胸が痛くなり、凛をゆっくりおろした。 「もういやっ。恥ずかしい・・・っ。」 凛は顔を隠してうずくまった。 「凛・・・お前、俺のこと・・・。」 「そそそ、そんなことあるわけないでしょ! 好きな人がいなかったから、誰もいなくて、 ゆ、悠ちゃんと走っただけだから! 勘違いしないでよね!!!」 「・・・だ、だよな~!凛が俺のこと好きなわけないよな! 俺たちただの幼馴染だもんな~!」