「ん・・・んん・・・」 「起きたか?」 眠そうに目をこする凛がたまらなく愛しくて、 真っ黒で柔らかい髪の毛をとくようにして 頭を撫でた。 「悠ちゃん、今日起きるの早いね。」 「ん?俺か?遅いぞ?だってほら。」 俺は部屋の時計を指差した。 時刻はもう8時をさそうとしていた。 「やば!!!遅刻じゃん!」 「凛。」 「なに!?」 「今日は休め。」 「え・・・!?」 「いいから。お前は今日休んどけ。」 「でもっ」 俺は真剣な眼差しで凛の目をまっすぐ見た。