ー 「はい、到着」 「…ありがとう」 あっという間に着いたマンションに、私はバイクの後ろから降りてヘルメットを外しスニーカーを脱いだ。 「?家まで履いて行ってもいいよ?」 「大丈夫。ここからなら部屋まで裸足で行けるから」 「そっか。じゃあ気をつけてね」 さすがに家の玄関に男物のスニーカー置いておくわけにもいかないし…そう裸足になった私からスニーカーを受け取り、沖くんは手早く履いた。