「ていうかさ、初対面の時と態度違くない?昨日の朝はもっと優しくなかった?」

「…こっちが素なのよ。あんた相手に愛想振りまくのも勿体無い」

「ふーん…あ、じゃああの余裕のある女風な顔は作り物ってわけだ」

「……」

「大人は大変なんだねー…まぁ、でもそっちの怒ってる顔の方が可愛いけど」

「はぁ?何言って…」



その言葉に顔を上げると、すぐ目の前にあるその顔。



「……」

「…、」



しっかりとこちらの目を覗き込む、丸い瞳。その真っ直ぐな視線に、思わず言葉は止まる。