『あ、俺小銭ないから両替してくる』 『おー、早くしろよー』 ところが財布の中身を確認すれば100円玉がないことに気付いた俺は、仲間から外れ両替機へと向かった。 周りにはクレーンゲームが並び、同世代の学生や社会人カップルなどがそれぞれの機械に夢中になっている。 『あー!惜しい!』 その時、聞こえたのは一人の女性の声。 『…?』 振り向くとそこには、クレーンゲームに熱中する若い男女の姿があった。