いつだって自分の立ち位置はわきまえてるつもりだ。

彼女を想えば、いつだって。







『貴広ー、帰ろうぜ』

『おー』





ーそれは今から四年前

当時高校三年の俺。成績は悪くはなかったから、大学受験を控えても毎日フラフラ遊んでた。





『あれ、貴広お前彼女は?いいのかよ』

『彼女?あー、別れた』

『は!?A組の美女だろ!?何で!』

『性格超きつかったから、そういうところ直せばって言ったらビンタされてフラれた』

『出た、貴広のバカ正直』





正直そこそこモテたけど、俺は適当だし思ったことがすぐ口に出るしで付き合っても長続きしないタイプだった。



我慢するのはアホらしい。

けど正直に言えば泣かれる、もしくは怒られる…だから女は面倒くさい。

そんな風にしていたから、男同士つるんでた方がラクだった。