ー…
「おはよう」
「!店長!」
あっという間の休日を終えた翌日、出勤したお店では錦さんが笑顔で迎える。
「おはようございます!足大丈夫ですか!?」
「えぇ、昨日はごめんね。もう大丈夫」
「よかった〜…」
いつも通り笑顔で話す私に、何かに気付いたように彼女の視線は止まる。
「?あれ、店長なんか今日いつもと違う…」
「そう?変わらないわよ。…あ、あと」
「?」
「私今日から、唐笠じゃなくて澤村だから。よろしくね」
「へ?」
「離婚したの」
「えっ…えええ!!?」
当然と言えば当然、驚き声をあげる彼女にも私は笑顔のまま。