閉店後のスタッフルームでみっともないくらい泣いて、心が軽くなるのを感じた。
化粧もボロボロで、そんな私の顔を見て沖くんは『可愛い』と言って笑った。
その笑顔につられて笑ったら何だか一気にお腹が空いて、くじいた足を引きずりながら食事に行くのも何だからと彼が買ってきてくれたお弁当を二人でスタッフルームで食べた。
こんな時間に、食事。しかもお弁当なんていつもなら我慢するけれど、『あんまり痩せると老けて見えるんじゃない?』なんてからかうように笑うから、少し怒ってから食べた。
久しぶりの、満足感
体が、心が
満たされる感覚
すごく、幸せだと思った