「…、」
あの日から一週間ほどが経っただろうか。
あの後、家に戻ってきた将吾は少し疲れた様子の顔色で
『…結、悪かった。あいつが…』
『…ううん、いいの』
『…、』
『どうせ、事実だから』
そう笑ってみせた私に、言葉なく部屋へ入って行った。
翌日からも相変わらず二人の間に会話らしい会話はなく、いつも通りの毎日。
彼も私も、お互い仕事ばかりの日々。
変わったことといえばひとつだけ
あの日以来、沖くんはお店に来ていない。
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