ーキュッ、…シャアアア…

裸の体に熱いお湯を頭から浴びると、その温かさに疲れた体がほんの少し、和らぐのが分かる。



(眠い…)



鏡に映る自分は化粧も落ち、何一つ身に纏っていないそのままの自分。



ふと我に返った時、思う。

見た目、性格、仕事、家庭…毎日全て繕い羨む言葉を期待している。

そんな私はなんて見栄っ張りで強がりで、虚しい人間なんだろう。



分かっていても

変わることなんて出来やしないけれど。



そんな気持ちを抱えて、今日も夜がふけていく。