「毎日私のノート写すつもりなの?」 「うぅ……だってぇ~」 「せめて前の人と席変わってもらえば? そう言われて前の席の住人ーー真嶋達也を見る。 達也くんはクラスで一番背が高い。 「前が真嶋じゃ余計にみえないよねー」 「そうだよ! そのせいなの! だからあたしがちっちゃいわけじゃ……」 「はいはい。早く写しちゃいな、おちびちゃん」 「ちっちゃくなんかないもん!!」