不器用王子様と泣き虫お姫様



背が低いから仕方ないのだが
自然すぎる上目遣いをする小春に
少し戸惑ったりした

雅『西野さんのこと
気に入ってるやつがいる..

小『だれなんですか?』

俺がいい終わる前に
食い気味に聞いてきた小春

なんだか少し怒っている?
悲しそうにも見えた


雅『山下っていう三年の
あっ、ほら
一年の山下さんの
お兄さんだよ』

小『山下 乃々香(やましたののか)?』

雅『あーそれだそれだ!
そいつがさ、
西野さんと仲良くしたいって』

小『ありがとうございます^ ^
あたし帰りますね
先輩も気をつけてください』

早口でそういって
ペコっと頭下げて小春は
一人で帰ろうとした