二週間後の夜、木嶋さんが予約してくれていたお洒落なレストランで食事を終えると、

必然的に2対2になった。


もちろんそれは、私と木嶋さんをくっつけようとしてくれている友達と彼氏の配慮と、

友達と彼氏を二人きりにしてあげようという木嶋さんの気遣いから起こる事なのだけれど。



お店の前で二人とは別れる。

私を送ってくれると言った、特別な意味のない優しさを見せる木嶋さんが歩き出す。


私もそれに続く前に、振り返ると二人がガッツポーズをしていた。

なんだか嬉しくなって、大きく頷いてから木嶋さんの背中を追った。



「タクシー拾うね」

そう言って、車道に近づく木嶋さんのスーツの袖をギュッと掴む。